USJでは、今年もハロウィーン・ホラー・ナイトが始まりました。

突然、ゾンビが現れる。

追いかけてくる。

怖がる人は、

「キャー!」

と叫びながら逃げます。

 

でも、見ていると、怖がっている人ほど楽しそうなんですよね。

怖いから、面白い。

私はあまり怖がらないので、ゾンビが近づいてきても、

「ようできてるなあ」

と思ってしまいます。

だから、あまり面白くない。

 

ホラーナイトを一番楽しめるのは、怖がれる人なのだと思います。

怖いものは、怖い。

それでいいんです。

苦手な問題を好きになる?無理。無理。

中学受験では、苦手な単元が出てくると、

「どうしたら好きになれますか?」

「楽しく勉強する方法はありませんか?」

と考えます。

 

算数の速さが嫌い。

図形を見るだけで嫌になる。

理科の電流は、もう見たくもない。

国語の記述問題が出ると、手が止まる。

そんな子どもに、

「苦手だからこそ、伸びしろがあるよ」

「できるようになったら、きっと好きになるよ」

と声をかける。

私も以前、苦手なところには伸びしろがあると書きました。

それは今も、そう思っています。

 

でも、

苦手なものを好きにならなければならない

とは思いません。

嫌いなものは、嫌いなんです。

 

怖いものを、

「怖くないと思いなさい」

と言われても怖い。

嫌いな単元を、

「好きになりなさい」

と言われても嫌い。

無理。無理。

そこまでポジティブに変換しなくてもいいと思います。

名前が変わると、見え方が変わる

以前、ある医師が、

がんという病気の名前を、たとえば「ポン」のような名前に変えたら、病気に対する捉え方も変わるのではないか。

そんな趣旨の話をしていたのを思い出しました。

 

もちろん、名前を変えても病気そのものが軽くなるわけではありません。

でも、言葉が持っている重さは変わります。

 

これは、苦手な問題にも使えるんじゃないでしょうか。

「苦手な問題」と呼ぶと、

また間違える。

 

自分にはできない。

見たくない。

そんな気持ちまで一緒についてきます。

 

そこで、名前を変えます。

苦手な問題ではなく、

ゾンビ。

問題そのものは何も変わりません。

急に解けるようになるわけでもありません。

 

でも、

「うわ、また苦手な問題が出た……」ではなく、

「出た、ゾンビ!になる。

 

そこで、少し笑いが出る。

これがいいんです。

 

苦手を克服したわけではありません。

ただ、苦手との間に少し距離ができます。

参考書にゾンビシールを貼ろう

そこで、参考書の苦手な単元に、ゾンビシールを貼ってみましょう。

 

算数の速さが苦手なら、速さのページにゾンビ。

図形が嫌いなら、図形のページにもゾンビ。

理科の電流が嫌なら、そこにもゾンビ。

国語の記述が苦手なら、そこにも一枚。

 

シールを貼ったからといって、できるようになるわけではありません。

でも、次にそのページを開いた時、

「今日は苦手単元か……」

ではなく、

 

「おっ、今日はゾンビのところやな」

と言えます。

 

親子で深刻な顔をする代わりに、ちょっと笑える。

それだけでいいんです。

君の算数のテキスト、ホラーやな

苦手なところが多い子なら、ゾンビシールだらけになるかもしれません。

そんなテキストを見たら、

「なんや君の算数のテキスト、ホラーやな」

と突っ込めます。

「マイケル・ジャクソンもびっくりや」

と言ったら、

「先生、何のことか分かりません」

と返されるかもしれません。

 

 

 

まあ、そこは知らなくても中学受験には出ません。

苦手な単元が多い。

普通なら、親も子どもも暗くなる場面です。

でも、

「ゾンビが増えてきたな」

と言えば、少し笑える。

問題は減っていません。

苦手も残っています。

それでも、問題を見る顔は変わります。

本番で出てきたら「出た、ゾンビ!」

もし入試本番で、ゾンビ問題が出てきたら、

心の中で、

「出た、ゾンビ!と言えばいいんです。

 

そして、いったん飛ばす。

取れる問題を先に解く。

時間が余ったら、あとで戻る。

「ゾンビだから、ずっと勉強しなくていい」

という話ではありません。

 

家では必要なところまで取り組めばいい。

でも、入試には制限時間があります。

苦手な問題の前で固まって、ほかの取れる問題まで落とす必要はありません。

 

ゾンビが出てきたら、

「おった、おった」

と確認して、先へ進む。

それくらいでいいと思います。

苦手は、苦手なままでいい

この記事には、

「苦手な単元を好きになる三つの方法」

は書いていません。

そんな方法、たぶん無理です。

嫌いなものは、嫌い。

怖いものは、怖い。

苦手なものは、苦手。

その気持ちまで、受験に都合よく変える必要はありません。

ただ、呼び名を変えてみる。

苦手な問題ではなく、

ゾンビ。

 

問題は変わらなくても、問題を見る顔は変わります。

「またできない」が、「また出た」になる。

そこで親子が一度笑えたら、それで十分です。

 

受験なんて、アップダウンもホラーナイトもある、ちょっと長めのアトラクションです。

ゾンビが出てきたら、

「出た、ゾンビ!」

と言いながら進む。

それくらいのユーモアを持って、親子で乗ってみてもいいと私は思います。

苦手単元ゾンビシールを無料で配布します

記事で話した「ゾンビシール」を、A4印刷用のPDFにしました。

12枚入りです。

 

シール用紙に印刷して切り取れば、そのまま参考書や問題集に貼れます。

普通紙に印刷して、のりやテープで貼っても使えます。

ご家庭で、

「ここ、ゾンビ出るところやな」

と笑いながら貼ってみてください。

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印刷する際は、A4サイズ・拡大縮小なしの100%に設定してください。


この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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