理科の暗記。

その日は覚えた。

ちゃんと答えられた。

「よし、これで大丈夫」

と思った。

でも、数日たって聞いてみると、

「あれ?」

となる。

親からすると、

この前覚えたやん。なんでまた忘れてるの?

と言いたくなりますよね。

でも、一度覚えたことを時間がたって忘れるのは、珍しいことではありません。

むしろ大事なのは、

一度覚えたら終わりにしないこと。

です。

覚えた直後に言えた。それでも忘れます

例えば、

植物の分類を覚えた。

月の動きを覚えた。

電流の決まりを覚えた。

その場では答えられた。

何も見ずに言えた。

ここまではできた。

でも、それで何週間も覚えていられるとは限りません。

だから、

覚えた直後に確認すること

と、

時間を空けて、もう一度思い出すこと

は、別に考えた方がいいと思っています。

「忘れないようにする」より「また思い出す」

人は、一度覚えたことをずっと忘れずに持っておくのは難しいものです。

だから私は、

忘れないようにしよう

より、

忘れた頃に、もう一度思い出そう

くらいに考える方が現実的だと思っています。

一度覚えた。

少し時間を空ける。

もう一度思い出してみる。

出てこなければ、また確認する。

そしてまた少し時間を空ける。

これを繰り返す。

この「思い出す」を何度か繰り返すことが、記憶を強くしていきます。

電車の乗り換えも、何度か行くと覚えてしまう

例えば、初めて行く場所へ電車を乗り継いで行くとき。

どこで乗り換えるのか。

何番線なのか。

どの方向へ行くのか。

けっこう大変ですよね。

スマホで路線を調べながら、

「次はここで降りるんやな」

と確認する。

でも、その場所へ行くのが1年に1回だったら、翌年また調べることになると思います。

ところが、1か月に1回くらい同じ場所へ行っていると、

「ここで乗り換えて、次はこの線やったな」

と、だんだん思い出せるようになります。

毎回、一から覚え直しているわけではありません。

少し忘れかけたところで、また思い出して確認する。

それを繰り返しているうちに、いつの間にか路線図を見なくても行けるようになる。

理科の暗記も、私は似ていると思います。

一度覚えた。

少し時間がたった。

また思い出した。

さらに時間を空けて、また思い出した。

そうやって、少しずつ記憶がしっかりしていきます。

復習は「何回」より「時間を空けて繰り返す」

では、

「何回復習したらいいんですか?」

と聞きたくなると思います。

ここは、

3回やれば絶対に覚える

というように、回数だけで決められるものではありません。

覚える内容も違います。

子どもによっても違います。

どれくらい先まで覚えておきたいかでも変わります。

よく「エビングハウスの忘却曲線」という言葉が紹介されますが、

「○日後に復習すれば完璧」

という単純な話ではありません。

ただ、

時間を空けて、何度か思い出す。

これは記憶を残していくうえで、とても大切な考え方です。

問題は、親がそのタイミングを覚えていられないこと

ここで家庭では、別の問題が出てきます。

今日、理科を覚えた。

では、

明日もう一度。

その数日後にもう一度。

さらに、そのあともう一度。

これを誰が管理するのか。

だいたい親ですよね。

でも、中学受験は理科だけではありません。

算数もある。

国語もある。

社会もある。

塾の宿題もある。

模試もある。

その中で、

「そろそろ先週覚えた理科をもう一回確認させなきゃ」

まで親が覚えておく。

これは、なかなか大変です。

復習も「やる気」ではなく仕組みにする

だから私は、

復習を思い出して頑張るのではなく、復習するタイミングが向こうから来る仕組みにした方がいい

と思っています。

親が、

「今日やらせなきゃ」

と毎回思い出さなくてもいい。

子どもも、

「そろそろ復習しよう」

と自分から思い出さなくてもいい。

その時期になったら、

確認するきっかけが勝手にやってくる。

その方が続きやすいです。

私の教材では、その仕組みを入れています

私が作っている理科暗記教材「愛のメモリー」では、

まず覚える。

そのあと、確認問題をする。

そして、それで終わりにはしていません。

その後3回、時間を空けて「覚えていますか?」という確認問題がメールで届く仕組みにしています。

つまり、

覚える。

確認する。

少し時間を空けて、また思い出す。

さらに時間を空けて、もう一度。

という流れです。

親が復習日を全部管理しなくても、

復習のタイミングが向こうからやってくる

ようにしています。

理科暗記ソング「愛のメモリー」

https://mr-tukamu.com/lp/ainomemory_2026/

今日ひとつだけ変えるなら

もちろん、この教材を使わなくても構いません。

例えば、今日覚えた理科の内容を、

明日。

数日後。

もう少し先。

に確認する予定を、スマホのカレンダーに入れておく。

それだけでもいいと思います。

大事なのは、

「一度覚えたから終了」にしないこと。

そして、

復習することを、本人や親が思い出せるかどうかに任せないこと。

覚えた。

少し忘れた。

また思い出した。

さらにもう一度思い出した。

この繰り返しで、記憶はだんだん強くなっていきます。

私は理科の暗記では、

「どう覚えるか」だけでなく、「忘れた頃にもう一度思い出す仕組み」まで作っておく。

ここまでできれば、かなり強いと思っています。

 


この悩みの関連記事を見る → 勉強の進め方がわからない

https://mr-tukamu.com/howtostudy/

ほかの悩みから探す → 困りごとから探す

https://mr-tukamu.com/


この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導20年以上。個別指導塾講師を経て、子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

→ ミスター・ツカムのプロフィールを見る
https://mr-tukamu.com/profile/