計算問題ならできる。
でも、文章題になると急に手が止まる。
問題文を何度も読む。
しばらく考える。
そして、
「わからん」
となる。
親からすると、
計算はできるのに、なんで文章題になるとできないの?
と思いますよね。
でも、このタイプの子が止まっているのは、計算ではありません。
文章を読んで、そこに書かれている数量の関係をつかむところです。
計算問題と文章題は、そもそもやっていることが違う
計算問題は、
何を計算するかが、最初から決まっています。
足す。
引く。
掛ける。
割る。
式が目の前にあるので、その計算をすればいい。
でも文章題は違います。
まず、
誰が出てくるのか。
何が増えたのか。
何が減ったのか。
どれとどれを比べているのか。
全体はいくつなのか。
こういう関係を、自分で整理しなければいけません。
そのあとで、ようやく式になります。
だから、
計算はできるのに、文章題では止まる
ということが普通に起こります。
「文章題が苦手」だけでは、まだ分からない
一口に、
文章題が苦手
と言っても、止まる場所はいろいろあります。
問題文の意味が取れない。
何を聞かれているのか分からない。
数字は読めるけれど、数字同士の関係が整理できない。
何を式にすればいいのか分からない。
途中までは分かるけれど、条件が増えると混乱する。
同じ「文章題ができない」でも、中身は違います。
だから最初に見るべきなのは、
どこで止まっているのか
です。
解説を聞けば分かる。でも一人ではできない
このタイプも多いです。
先生が説明すると、
「ああ、そういうことか」
と分かる。
解説を読んでも理解できる。
でも、次の日に似た問題を一人でやると、また止まる。
これは、
答えを理解できないのではなく、自分でそこまでたどり着く途中に課題がある
ということです。
先生の説明を聞けば、
「この数字とこの数字を比べるんだ」
「ここが全体なんだ」
と分かる。
でも、自分一人になると、その関係を見つけられない。
私は、文章題ではこの「途中」がかなり大事だと思っています。
式の前に、まだやることがある
文章題を見ると、
親も子どももつい、
「式は?」
と考えます。
でも、式は最後です。
私が個別指導の講師をしていた頃、文章題で止まっている子に、
「一緒に考えようか」
と言って、私がホワイトボードに図を書き始めることがありました。
ところが、ふと見ると、
生徒はノートを開いたまま、何も書いていない。
問題文とずっとにらめっこしている。
そこで私は、
「おいおい、先生でも図を書いて考えてるのに、君は文章とにらめっこか?」
とよく言っていました(笑)。
文章題は、頭の中だけで全部処理しようとすると、かなり苦しくなります。
だから私は、
考えるために図を書く。
という感覚を持ってほしいと思っています。
図は、答えが分かった人がきれいにまとめるものではありません。
分からないから書く。
考えるために書く。
そのための道具です。
つまり、
与えられた文章問題の中で何が起きているのか
を整理しなければいけません。
ところが、ここを飛ばして、
いきなり数字を見て、
「足すのかな」
「割るのかな」
と考えてしまう子がいます。
すると、数字を適当に組み合わせるようになってしまう。
文章題が難しくなるほど、それでは通用しなくなります。
まず一度、聞いてみてください
子どもが文章題で止まったら、
すぐに、
「式は?」
「ちゃんと読んだ?」
と聞く前に、
一度だけ、
「この問題、何がどうなってる話?」
と聞いてみてください。
うまく説明できるでしょうか。
数字を順番に読み上げるだけなのか。
誰と誰の関係なのかが分かっているのか。
何を求めたいのか説明できるのか。
ここを見ると、
式の前で止まっているのかどうかが、かなり分かります。
問題を増やす前に、止まっている場所を見る
文章題が苦手。
だから文章題をもっと解かせる。
もちろん、それで慣れることもあります。
でも、
毎回同じところで止まっているなら、
問題数だけ増やしても、
同じつまずきを繰り返すことになります。
大事なのは、
何問やったかではなく、どこで止まっているのか。
です。
そこが分かれば、
次に練習することも見えてきます。
私は「問題文から式までの途中」を練習します
私が文章題を指導するときは、
いきなり式を立てさせるのではなく、
問題文の内容を、目に見える形にする
ところをかなり大切にしています。
文章の中にある関係を、
一度、図にして外へ出す。
すると、
頭の中だけではごちゃごちゃしていたものが整理されます。
そして、
「何を計算すればいいのか」
が見えてくる子がいます。
私がやっているオンラインレッスンでも、この部分を重点的に練習しています。
算数文章題を克服するための5日間
https://mr-tukamu.com/lp/tukamu_online2026/
ただ、まずはレッスンを受けるかどうかより、
お子さんが文章題のどこで止まっているのか
を一度見てみてください。
計算はできる。
文章題になると止まる。
それなら、
「算数が苦手」
で終わらせず、
問題文の中の関係を、自分で整理できているか。
まずそこを見る。
私は、それが文章題を立て直す最初の一歩だと思っています。
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この記事を書いた人|ミスター・ツカム
中学受験指導20年以上。個別指導塾講師を経て、子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。
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