長くて先の見えにくい中学受験。

お子さんにも親にも負担がかかりプレッシャーを感じていきます。

そんな中で、子どもが「もう辞めたい」と言い出すこともあるかもしれません。そんな時が突然やってきても慌てないように冷静に対処できるように考えを整理しておくのが良いと思います。

中学受験は親子にストレスがかかるもの

「もう中学受験なんていやだ!」
「なんのために僕は勉強しているの?」
「こんな辛い思いをしている私を分かってくれているの?」

 

このようなお子さんの言葉を聞くととてもつらいですよね。

 

そんなときに親のあなたが強い口調で、

「あなたが受験するって言いだしたんでしょ」
「あなたは、いつもやり遂げないわね」
「私だってあなたにこんなに協力しているじゃない」

…と言い返して親子バトルになることありませんか?

 

ケンカになった後、

どうして大人げない態度に出ちゃったのかしら。

もっと優しい態度で接してあげたかったなあ。

…と反省もしたりしますよね。

 

 

どうしてこんなことになるのか、考えたことありますか?

 

結論をお伝えすると、

 

●中学受験、順調にいく家庭はないからです。

 

受験に限らず、何かを目標にして、ことを始めたら、
最後まですんなり上手くいくことなどありません。

 

それは、大人ならみんな経験があり納得できますよね?

 

考えてみてください。

小学生の子供が、自分の能力以上のことにチャレンジしているのです。

まず、そのことを親御さんは大前提として持っておいてほしいです。
中学受験にストレスは当たり前。

 

子どものやる気が続かない理由とは

このセクションでは、
お子さんのやる気が続かない理由を考えてみましょう。

 

受験と言うものはとてもプレッシャーがかかります。
いつも評価されているという感じが付きまといますから。

 

普段のテストの評価だと、
70点まあまあだね。90点もう一息。100点やったー!となりますが、

 

受験の評価となると、合格か不合格か。
つまり、「100」か「0」かになるわけです。

 

そのプレッシャーを背負いながら、いつ上がるとも分からない成績アップを目指しているわけです。

 

親になってしまうと、
自分も体験した子供のころのプレッシャーや感覚は忘れてしまっています。

また、
当然子供より親の方が、いろいろな面での自己管理ができます。

 

子供の未熟な面を、大げさにフォーカスして、

「もっとこうしなさい」
「ちゃんとやるって言ったじゃないの」
「毎回毎回同じこと言わせないで」

…などと完璧を求めてしまいますね。

 

しかし、
お子さんは相当なプレッシャーを、無意識のうちに感じてしまっています。

 

 

 

 

 

 

 

ですから、ミスター・ツカムから提案です。

「ああしなさい」「こうしなさい」という指示ではなく、
時にはお子さんの話をゆっくりと聞いてあげてください。

「塾で何か大変なことはないの?」
「学校で何か困っていることはない?」

最初のうちは一言。
「ない!」で済まされるかもしれません。

しかし、
いつでも話せば聞いてくれるという雰囲気を作っておけば、

自分の中で解決しようとしないで、
親に話してくれるでしょう。

 

人間の脳には、不安やイライラ、
苦悩や怒りなどのネガティブな感情を抱え込んでいても、

それを口にするだけで、
心を浄化する作用があります。

 

 ●「カタルシス効果」と言われています。

 

もしお子さんが、
些細なことで悩んだり考えたりしていて、
話してくれた時は、

★解決策を提示するのではなく、
ネガティブな感情を吐き出させることだけにしてくださいね。

 

女性ならわかると思いますが、
例えば、ご主人に悩みを話した時に、
「それはこうしてこうしてこうすれば解決するよ。」
と言われて嬉しいでしょうか?

 

ただ、「大変だね。それは辛いね」
…と気持ちを一つにしてくれるだけで、
嬉しいはずです。

 

だからお子さんの受験に対する悩みも、解決策を提示しないで、

「辛いね。大変だね」…という気持ちで接してあげてください。

親が本当に親身に聞いてくれるだけで、
子供のやる気は必ず少しずつ上がってきます。

 

中学受験はいつかやらるのがベストなのか?

子どものやる気を継続させるために、
あまり早い時期から中学受験体制にならない方がよいのか?という疑問もわいてきます。

また、中学受験の準備はいつから始めたらいいのか?…というものがあります。

誰しも早ければはやいほど良いと思うが、やる気切れを起こさないためにもゆっくり目の方がよいのかも?などいろんな考えがでてきますよね。

参考材料として
「中学受験の準備は低学年から始めるべきか?」
…というアンケートをベネッセ教育情報サイトが行いました。
http://benesse.jp/kosodate/201508/20150819-2.html

その結果は、

●「はい」が、  46%
●「いいえ」が、 54% の結果になった。

まあ、だいたい半々の結果ですね。
親御さんも確信をもって答えられなかったことでしょう。

 

「いいえ」と答えた人は、低学年は遊びや友人関係の構築が大切という思いがあるようです。

 

しかしながら内心では、
「出遅れたらどうしよう」
「有利にスタートした方が我が子にいい」…という気持ちもあるようです。

 

だから、
「いつから塾に通わせるのがベストか?」…という疑問も当然出てくるのです。

 

「はい」と答えた人も「いいえ」と答えた人も、どちらも低学年のうちは、
基礎学力をしっかりと身に着けてほしいという考えは一致したようです。

その通りですね。

では、基礎学力とは何?

 

私が考える基礎学力は、

●読む力
●計算力  です。

「読む力」は文章を正確に読むことと漢字の読み書きもです。
この「読む力」がしっかりできていないと、
高学年になり算数の文章問題ができなくなります。

 

「この問題は何をきかれているの?」が理解できないのです。

それから「計算力」です。
とうぜん、計算力がないと算数の解法を理解していても、正解にたどり着きませんよね。

 

計算力は毎日続けると、
誰でも身に着くものですので、諦めずに実践してください。

それと、ミスター・ツカムがもっとも重要だと思うことがあります。

 

それは、
​​★「学習は楽しい」ってことを早い時期にインストールすること。​​…なのです。

 

学ぶこと知ることは楽しいという意識があれば、たとえ、高学年から中学受験の準備をはじめても、そのお子さんの本気度が違ってきます。

 

ノーベル賞を多く受賞して世界の頭脳といわれるユダヤ人。

ユダヤ人は大変な読書家だと言われますが、その理由が理にかなっているのです。

ユダヤ人の子供は小さいころから、お父さんの膝の上で聖書などを読み聞かせてもらいます。

小さいので聖書の内容など分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

でも、
甘い蜂蜜をなめさせてもらいながら、読み聞かせてもらっていると、

「読書は甘くて嬉しい」…という感覚が作られていくのです。

 

これはいい意味での「洗脳」ですね!
素晴らしいです。

 

こうして、ユダヤ人の子供たちは読書の習慣が出来ていきます。

つまり、

​​●小さいころに学習は楽しい​​…と洗脳することができたら、
それだけである意味「受験に勝てる」のです。

子供にプレッシャーをかける親の態度とは?

もすひとつ、親御さんが心配することに、「子供には10歳の壁がある」というのは本当でしょうか?

…という質問をよくうけます。書籍も出版されているぐらいですね。

 

「子供の10歳の壁とは何か?」

 

9歳から10歳にかけて、
発達心理学上における様々な変化があるようです。

この多感な時期に親がかける言葉や態度。
子供たちに様々なプレッシャーを与えているようです。

 

子供の試験の結果が思わしくなかった時に、
親のがっかりする態度が、
子供にプレッシャーを与えている。

これは誰もが認識していると思います。

 

 

しかしながら、

試験の結果が良かったとき。
たとえば志望校の偏差値をクリアーした時に、親が喜びすぎる態度。

 

これも、子供に大きなプレッシャーを与えていることは、あまり知られていないようです。

 

模試等の試験は子供のその日の体調、精神状態、出題傾向等によって左右されます。
たまたま出題傾向がバッチリで、実力以上の結果になった場合。
ここで周りがあまり浮かれると本人にプレッシャーがかかります。

 

経済で例えると、
バブル景気に浮かれているようなものです。(笑)

ひと時の成績アップに親が過剰に喜びすぎると、子供の心理もバブル経済のように膨らんでしまいます。そして本当の実力がわかった時に、バブル崩壊して不況に陥ります。

悪くすると、「うつ状態」になっていくらしいのです。

英語では、「不況」も「鬱」も同じ単語ですね。

depression です。

 

では、どんな態度がいいのでしょうか?
もちろん人間ですから目の前に起こった出来事に、一喜一憂するのは当然です。

 

しかし、
ミスター・ツカムは、この態度が必要だと思います。

受験を俯瞰(ふかん)して見ていること。

子供の人生の方向性の一つとして今中学受験に取り組んでいるんだ。
…という態度です。

 

試験結果が良かったときは、
もうすこし改善すべきところ、もっと得点が取れたところはどこか?
など反省しましょう。

 

逆に試験結果が悪かったときは、
努力できたところ、頑張って点数が取れたところ。
その部分にフォーカスして褒めてあげてください。

 

中学受験は親の受験。…だと昔言われていました。

しかし今では、大学受験まで親のマネージメント、メンタルが必要だと、
言われるようになりましたね。

親も学んでいきましょうね。

まとめ

子供が中学受験を辞めたいと言ったときには、まずはあわてないこと。

1、中学受験はみんなストレスに感じている。
うちの家庭だけではないことを思い出す。

2、お子さんに過度の期待をかけていないかをもう一度チェックする。

3、お子さんの些細な悩み事を聞いてあげて、
一緒につらい気持ちを感じてあげる。

4、少し気持ちが落ち着いたら、
勉強のたのしさをどうしたら感じ取れるかを考えて実践する。

 

以上、これをやったらバッチリ解決しますよ、
ということはないですが、お子さんを信じて接してあげてください。

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