中学受験 親子関係は良好でしょうか?

親子関係、良好でしょうか?
いきなり重いテーマに感じますね。

でも最近、ご相談が多くなってきています。

 

親子関係、「良好です」「いつも仲が良いです」
…という親子はどうでしょう、少ないのではないでしょうか?

親子関係に限定しなくても、
夫婦関係、友人関係、職場の人間関係など。

〇〇関係と名がつくものは、問題があるのが普通ですね。

そこにプラス、中学受験にチャレンジしているお子さんがいれば、
様々なお互いのすれ違いや言い訳など存在します。

いきなり結論のようになりますが、
この記事で中学受験をチャレンジているご家庭の方に伝えたいこと。

どうか、お子さんをコントロールしようとしないでください。

あなたの思うようにコントロールしようとすればするほど、
お子さんはあなたに心を開いてくれません。

お子さん自身も、
中学受験生活が順調にいっているとは思っていないのです。

この記事では、

絶対に言ってはいけない言葉

どのようにお子さんに接していくのが理想か(難しいのですが)

…についてお伝えしていきます。

 

中学受験 親子関係を悪化させる5つのNGワード

ほとんどの親子バトルが始まるキッカケは、
お子さんの「やる気」のなさですよね?

あなたもご自身の経験からや、
お子さんの生活を見ていてもわかるように、
最初からやる気のない子供はいません。

中学受験を決意した時は、
やる気に満ち溢れていたでしょう。
ところが、
その燃えるようなやる気がいつの間にかしぼんでしまうのがほとんどです。
やる気を失ってしまう原因は様々なことが考えられます。
あるお子さんは失敗であったり、
またあるお子さんは些細な友達とのいざこざとかだったりでしょう。
しかしです、

それ以上に人の心に影響を及ぼしているのが言葉なのです。

やる気を失ってしまったお子さんたちは、
これからお伝えする5つのプレッシャーのかかる言葉を浴び続けていると考えられます。
逆に、
あなたがこのような言葉でプレッシャーをかけられると、
きっとやる気を失っていくことでしょう。
チェックしてみてください。

●やる気をなくす言葉かけ「Check5」

1、お子さんに完全を要求していませんか?

大人の我々でも、
完璧にこなせることなどありません。

ましてや10才前後のお子さんのやることです。
上手くいかなかったり、前に進めない事の方が多いです。

「あなたが中学受験をやると言い出したのよ」
「もっと前もって準備がなぜできないの?」

こんな言葉を投げかけられたら、一気にやる気もなくなりますね。

 

2、欠点ばかり指摘していませんか?

ぐずぐずしている。
約束を守らない。
すぐ飽きてしまう。

ミスター・ツカムがいつもお伝えするように、
「欠点」とは、その人に欠かせない点です。

ついカッとなって、子どもの欠点を指摘してしまいます。

そうするとすぐに、
【親子喧嘩】【親子バトル】になってしますこと、経験済みですよね?(笑)

 

大人の我々も同じです。

職場で自分の欠点を
指摘されるの嫌ですよね?
やる気はでませんよね?

中学受験 親子関係

 

 

 

 

 

 

 

3、達成できないような目標を課していませんか?

あまり高すぎる目標を決めると、
毎回「挫折感」しか残らないようになります。

今度の模試で偏差値20アップさせる!など。

それよりも、
小さくていいので「達成感」を積み重ねるようにしてください。

 

4、いつも他人と比較していませんか?

お兄ちゃんはもっとちゃんとしていたよ。
もっとおねえちゃんを見習いなさい。

同じクラスの〇〇さんは、
スポーツもしているのにあんなに成績もいいのよ。

★人間の不幸とは、
他人と比べるところから始まります。
(ちょっと話が大きくなりました。笑)

学習というのは、
他人と比べてどうのこうのと言うものではありません。

自分の小さな成長こそが、やりがいなのです。

 

5、お子さんの自発性を損ねていませんか?

お子さんは「子供のゆったりとした時間」を基準にして、
さて、ぼちぼちと始めようかな。
…と行動を起こします。

それを、
せっかちで、効率主義の大人時間を基準にして、
「ぐずぐずしないでさっさとやりなさいよ。」…と言われると、

「今からやろうとしてたのに」と
一気にやる気を失ってしまいます。

ミスター・ツカムも昔そうでしたよ(汗)。

以上の5つです。
耳が痛いでしょ?でも、なかなか実践するのはむずかしいです。

これを今から実践するのは無理ですから、
まず知識として持っていてください。

 

受験生活で親子バトルを起こさないようにするには

私の父は、ガミガミ言いがちな母によく言ってました。

「お母さんがそんな風にガミガミ叱ると、
子どもは(私のこと)やる気をなくして行ける学校のランクが落ちていくよ」と。

お父ちゃんステキ!僕のこと思ってくれている。
…と昔思っていました。

 

母親だって好き好んで注意したり叱ったりしたくはないです。

ではどうすればいいのか?

普段からお子さんとの会話を持つように心がけて下さい。

受験のことだけでなく、学校のことや友人のことなど、
気軽に何でも話せる環境にあると、
お子さんは小さな不安や悩みを話してくれるようになります。

そして、ゆっくり聴いてあげて下さい。

 

ポイントは「聞く」ではなく「聴く」です。

3つのポイントからなります。

■沈黙する

黙って聴くことです。

えっ?そんな簡単なこと? と思われがちです。
でも、話の途中で相手の意見をさえぎってませんか?

「ちょっと違うなあ、ズレているなあ、間違っている」
…という思いがピークになり、(一体感がムラムラ)

『ちょっと待って!』と口を挟んでしまいます。

■あいづちを打つ

「ふんふん」「なるほど」「へー」
…と言って聴いてもらえると、相手は氣分いいです。

そして、それが呼び水となって、
どんどん話してくれます。

その時、「うなずく」動作を入れてくださいね。

人間は、情報の大半を「視覚」から取り入れます。
相手は、「ほんとうに聴いてくれている」と理解します。

カラオケで、自分が歌っているとき。
回りの皆が、次の曲を探すために、
タッチパネルに見入っているよりも、
自分に注目してくれていると嬉しいでしょ?

 

■相手の思いを引き出す言葉

「もう少し教えて」「そこは大切なことなのよね」
…など、相手の話を大切に聴いている思いを伝えましょう。

自分のことを大切に思ってくれている人に、
ますます心を開いて話してくれます。

以上、
3つの聴き方を「受動的な聞き方」をパッシブ・リスニングといいます。

 

でも、このように聴いていたら、
子供がつけ上げって、わがまま言い放題じゃないの?
…と思われますか?

 

女性の方はよくわかると思うのですが、
友人に愚痴を聴いてほしい時ってありますよね?

その時に友人から「あなたが間違ってるわよ」とアドバイスされて嬉しいですか?
いえ、もう二度とその友人とは会いたくなくなるでしょう。

お子さんんも、その時にわがまま的なことを言っても、
自分では良くわかっていますよ。

とにかく、時々、
お子さんの話を否定しないで聴いてあげる習慣を作ってください。

そうすれば、中学受験生活での親子の関係も良くなっていくことでしょう。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。