9月になると、文化祭や学校説明会などで、実際に中学校へ足を運ぶ機会が増えてきます。

学校見学で何を見るか。

これは塾や受験情報サイトを見れば、かなり詳しいチェック項目が出ています。

校舎。

設備。

通学時間。

先生と生徒の距離。

進学実績。

部活動。

在校生の雰囲気。

もちろん、どれも大切です。

でも、もし私が一つだけアドバイスするなら、ちょっと違うことを言います。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見たことがありますか?

有名な映画なので、見たことがある人も多いと思います。

主人公たちがタイムマシンに乗って、未来へ行く。

そこで、未来の自分たちの姿まで見てしまう。

あの感じです。

学校見学でも、私は少しだけ、

未来へ行ってみてほしい

と思っています。

この学校で過ごしている、数年後のわが子を想像してみる

文化祭へ行った。

制服を着た在校生が楽しそうに歩いている。

友達と笑っている。

部活動の発表をしている。

模擬店で声を出している。

そんな姿を見ながら、

「ここに、うちの子がいる姿を想像できるかな」

と考えてみる。

これです。

「この学校は良い学校か?」

だけではなく、

「この学校で、うちの子が楽しそうにしている姿が見えるか?」

を考えてみる。

私は、これも立派な学校選びの方法だと思っています。

制服を着て文化祭を楽しんでいる姿は見えますか?

例えば、今は小学生のわが子が、

その学校の制服を着ている。

友達と歩いている。

文化祭で何かの係をしている。

先生と笑って話している。

部活動に参加している。

そんな姿を、少し想像してみる。

「あんた、この教室でギター弾いてそうやな」

「あなた、ここでペットの研究を発表してそうね」など。

どうでしょう。

すごく自然に浮かぶ学校もあれば、

なぜかあまり浮かばない学校もあるかもしれません。

これは数字では表せません。

偏差値表にも載っていません。

でも、私は案外こういう感覚を大事にしていいと思っています。

何校か行ったなら、比べてみる

秋になると、何校か文化祭や説明会を回る家庭も多いでしょう。

そのとき、

「A校は進学実績が良かった」

「B校は設備がきれいだった」

「C校は家から近かった」

という比較ももちろん大事です。

でも、そこにもう一つ加えてみる。

「どの学校にいるわが子が、一番楽しそうに見えた?」

これです。

A校の制服を着ている姿。

B校の文化祭で友達と笑っている姿。

C校の校庭を歩いている姿。

どれが一番、自然に浮かぶでしょうか。

私は、その感覚を無視しなくていいと思っています。

学校選びは、条件だけでは決められない

中学受験では、どうしても数字が中心になります。

偏差値。

合格可能性。

進学実績。

通学時間。

学費。

もちろん必要です。

でも、実際に入学したら、子どもはそこで何年も過ごします。

毎朝通って、

授業を受けて、

友達を作って、

笑ったり、

落ち込んだり、

部活をしたりする。

だから学校見学では、

「合格できそうか」だけでなく、「ここで暮らしていけそうか」

も見てほしいと思います。

未来はまだ決まっていません

量子物理学の難しい話を、ここでするつもりはありません。

ただ一つ言えるのは、

未来はまだ決まっていない

ということです。

今の時点では、

どの学校へ行くのかも、

そこでどんな友達と出会うのかも、

どんな6年間になるのかも分かりません。

だからこそ、

学校見学のときくらい、

少しだけ未来を想像してみてもいい。

この学校に通う、数年後のわが子。

どんな顔をしているだろう。

楽しそうだろうか。

居心地よさそうだろうか。

私は、そんなふうに学校を見るのもいいと思っています。

チェックリストの最後に、一つだけ足してください

学校見学では、いろいろ確認してください。

先生の話も聞いてください。

設備も見てください。

在校生も見てください。

通学経路も確認してください。

そのうえで最後に、一つだけ。

「この学校で楽しそうに過ごしている、未来のわが子を想像できるか?」

これを自分に聞いてみる。

もし何校か見学したなら、

「どの学校の未来が、一番自然に見えた?」

と考えてみる。

学校選びに絶対の正解はありません。

だから私は、

条件だけでなく、未来の景色でも選んでいい

と思っています。

合格の神様も、案外そういう選び方を嫌いじゃないかもしれません。


この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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