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中学受験の理科の難しさは?
理科を好きになるお子さんとは
理科と言う科目は、
好きなお子さんと嫌いなお子さんに大きく分かれるかもしれません
自然や現象に対して興味を持つお子さんは、
大好きになる可能性がありますよね。
物事に興味を持って、なぜ?どうして?と言う疑問を持つには、
少し大人びた思考が必要です。
ですから、まずとっかかりは、
面白い科目だと言うモチベーションを、
小さく作り上げることから親 御さんはしてあげると良いでしょう。
小さく作り上げることから親
普段からの、
自然や現象への興味を持たせるような質問や会話ができれば尚良い ですね。
でもいきなり「月の不思議」とか話をふっても、
飛びつくお子さんはすくないでしょうから、
…の賞金はいくらで、何に使ったんだろうね?とか、
すこし下世話な(笑)話から導くのもいいかもしれません。
すこし下世話な(笑)話から導くのもいいかもしれません。
理科の科目を分析する
どの教科に向き合うにも、 まず最初にやっておくべきことがあります。
その科目はどういう構成で成り立っているのかと言うことです。
闇雲に「うちの子供は理科が苦手で困っています」と嘆くよりも、
苦手な箇所はどこであるのか?
と言うことが明確に分かっていれば、 どこを重点的に学習すれば良いのかがわかるからです。
その意味でも科目の構成を必ず押さえておいてください。
中学生になると理科は、
第一分野と第二分野に分かれますよね。
第一分野は、物理化学分野。
第二分野は、生物や天体の分野。
それぞれの分野についてもう少し詳しく分けていきます。
【物理化学分野】
ものの溶け方
水溶液の性質
てこ・てんびん
滑車と輪軸
【生物天体分野】
植物と動物の特徴
地球と天体
人体の仕組み
ほぼこのように分かれています。
物理化学分野では、 計算などにより答えを求めていく問題が多くあります。
つまり算数の力がとても重要になってくるのです。
それに対して、生物天体分野は、
一部、計算で求める問題も出題されますが、
ほぼ暗記をしていれば得点できるものばかりです。
暗記のコツ 語呂合わせは有効な勉強法か?
理科の学習における暗記の割合は?
上のセクションの記事でお伝えしたように、
理科の科目の約半分は暗記事項と言えるでしょう。
入試問題の出題傾向から見ても、
半分は「生物・天体」分野の暗記事項から成り立っています。
つまり極端な話、
「物理・化学」分野の「思考力や計算力を問われる問題」が全くできなくても、
「生物・天体」分野の「暗記」が完璧であれば、 入試で半分は得点できると言う理屈になります。
おそらくそんな単純な話でもないですし、
そのような学習方法を取る人はいないとは思いますが。
逆に言えば、暗記分野は強力な得点源だと言えるのです。
人間はなぜ暗記ができるのか?
暗記をする際に、人それぞれいろいろな方法を取ると思います。
親御さんも若い頃、試験の時などで暗記に悩まれたと思います。
暗記に語呂合わせは有効か?
と言うことを検証する前に、
暗記をするシステムについて考えてみたいと思います。
なぜ人は覚えることができるのか?
このシステムがわかっていれば、
いくら膨大な量であっても、 効率よく暗記していけるのです。
いくら膨大な量であっても、
人が暗記できるシステムは2つです。
●何度も繰り返す
●強烈な印象が残っているから忘れない
この2つなのです。
1つ目の「何度も繰り返す」事はわかりますよね?
自分の名前を忘れる人もいませんし、
覚えることの基本的な行動は何度も同じことを繰り返すのです。
そしてもう一つの「強烈な印象が残っている」と言う事ですが、
例えば、 自分が大失敗したこととかは強烈な印象として記憶に残っています よね。
発表会で大失敗した
スポーツの大事な場面で大チョンボした。
などなど。
感情が大きく動いたときの出来事は、
忘れにくいメカニズムになっているのです。
さて、
それを踏まえた上で、「語呂合わせ」 の暗記について考えてみます。
昔から最も有名なごろ合わせの1つに、
「いい国作ろう鎌倉幕府」というのがあります。
確かにこの頃合わせはリズムも良いですし覚えやすいとは思います 。
しかし、
この「いい国作ろう」 のように覚えやすい語呂合わせなら良いのですが、
「語呂合わせ」 を覚えるのに何度も何度も繰り返しが必要なものもあります。
それでは、効率よく覚えるという意味がなくなってきます。
私が心からお勧めするのが【替え歌暗記法】です。
以下は「春の七草」「秋の七草」を
ベートーベンの「エリーゼのために」の替え歌で覚える歌です。
真剣な受験に替え歌?
ふざけているの?と思われるかもしれません。
しかし、さきほどお伝えしました「感情を動かす」ことが暗記の最速法です。
ばかばかしい、アホちゃう?
、、、と笑えてくればしめたものです。
ご興味のある方は、ミスター・ツカムの教材をお問い合わせください。
理科の問題集はどのように選ぶのがよいか?
問題集を選ぶ時の基本的な考え方
次に問題集について考えましょう。
受験勉強をしていると、問題集選びに頭を悩まされますよね?
成績がいまいち伸び悩んでいるのが、
もしかしたら問題集のせいかもしれない。
もっと自分の子供に合った問題集を探してあげたほうがいいのかな ?
そんな疑問もふつふつと湧き上がってくるでしょう。
そんな疑問もふつふつと湧き上がってくるでしょう。
しかし結論から申し上げます。
あまり問題集の浮気はしないように。
あの問題集が良さそうだ。
あの子はあの問題集を使って成績が急上昇した。
そのような情報や噂を耳にすることがあるかもしれません。
しかしながら、
問題集の役割を考えてみましょう。
問題集の役割とは、
どれだけ自分に定着しているかを確認するためのものです。
問題集をこなしたからといって、
その人の実力が上がるわけではありません。
あくまでも、「リトマス試験紙」的なものです。
だから、
この問題集を使うんだと決めたら、
ずっとその1冊をボロボロになるまで使い込んでください。
東大に受かる人の参考書の使い方って知っていますか?
多くの人は、
さぞかし多くの参考書や問題集を使って勉強しているに違いない、 と思うのです。
しかし違うのです。
1冊の本や参考書がボロボロになるほどマスターするのです。
問題集や参考書といえども、
著者や編集者の考え方や意図があります。
問題集や参考書をとっかえひっかえしていると、
作っている人の考え方がバラバラになります。
これはわかりますよね?
問題集選びで悩まずに、
この1冊と決めたら入試が終わるまでそれで通す方が良いと思われ ます。
基本を繰り返しできる問題集がベスト
先のセクションで、問題集や参考書はひとつに絞ったら
とことんそれを使い倒すのが良い、とお伝えしました。
そして、家庭学習で成果をあげるなら、
もうひとつアドバイスがあります。
なるべく薄い本がいいです。
なぜなら、何回も何回も最後までやり通せるからです。
達成感が得られます。
この「達成感」がモチベーションの大きな原動力になります。
そしてもう一つ良い点は、
基本問題を何回もやり直すことによって表面上の理解より、
潜在的に奥深くまで理解することができるからです。
1回や2回で理解できなかったところも、
すべてをやり遂げることによって、 知識と知識がつながり理解が進むことが大いにあります。
だから、
基本がしっかりしていて、量の少ない問題集を
何回も何回も繰り返すのが 最も速い学習法だと私は考えます。
何回も何回も繰り返すのが
中学受験をするなら、
最低限理解しておきたい確認問題がまず前半に出題されています。
この問題集を、とりあえず1回、
最後までやり通してください。わからないところ、
理解できないところがあっても当然です。
理解できないところがあっても当然です。
まず、やり遂げる。
そして、少しずつ理解を深めていくのが「急がば回れ」で
効果的な勉強法なのです。
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