模試の結果が返ってきた。

思っていたより悪かった。

「ああ、やっぱりここ苦手やったな」

そんなところに、しっかり×がついている。

親としては、ちょっと落ち込みますよね。

でも私は、こういう結果を見たとき、

「よかったやん。今、見つかった」

と思います。

なぜなら、

模試で悪いところが出るのは、苦手克服のボーナスステージ

だからです。

本番で初めて見つかるより、今の方がいい

もし、その苦手が入試本番まで隠れたままだったらどうでしょう。

本番で初めて、

「あ、この単元弱かったんや」

と気づく。

これは困ります。

でも模試なら、

まだ時間があります。

間違えた。

分からなかった。

時間が足りなかった。

その全部が、

「ここを直したら、まだ点になるよ」

と教えてくれているわけです。

私はそう見ます。

良い結果は嬉しい。でも悪い結果には材料がある

模試で良い点を取れば、もちろん嬉しいです。

親も安心する。

子どもも喜ぶ。

それはそれでいい。

でも、これからの勉強材料という意味では、

悪かったところの方が役に立つことがあります。

できた問題は、

もうある程度できている。

でも間違えた問題は、

これから点に変えられる余地がある。

言い換えると、

×のところに、まだ未来の点数が落ちている

わけです。

「またできなかった」ではなく「ここに点がある」

模試の答案を見て、

「また間違えてる」

「前もここ間違えたよね」

と言いたくなる。

でも私は、

少し見方を変えてもいいと思っています。

「ここ、まだ点にできる場所やな」

と見る。

例えば、

速さが苦手。

割合が苦手。

理科の電流が苦手。

歴史の並べ替えが弱い。

模試が、それを教えてくれた。

だったら、

そこを少しずつ拾っていけばいい。

模試は「評価」より「発見」に使う

私は、模試の結果を

「今のあなたは何点です」

という通知表としてだけ見るのは、もったいないと思っています。

それより、

「次にどこを直せば点が増えるか」

を探すために使う。

こっちの方が大事です。

偏差値が上がった。

下がった。

もちろん気になります。

でも、そこで一喜一憂して終わるより、

今回、何が見つかった?

を見る。

それだけで模試の意味が変わります。

悪い結果は、早く出た方がいい

これは少し変な言い方ですが、

私は、

悪い結果は、入試本番より早く出た方がいい

と思っています。

9月。

10月。

11月。

この時期に、

「ここ弱いな」

が見つかる。

まだ直せます。

まだ練習できます。

まだ間に合う。

だから私は、

模試で悪いところが出たら、

「失敗した」ではなく、「本番前に見つかってラッキー」

くらいに考えてもいいと思っています。

ここからがボーナスステージ

ゲームでいうボーナスステージって、

そこでうまく取れれば、

一気に得点を増やせる場所ですよね。

私は、模試で苦手がはっきり出たときも、

少し似ていると思っています。

今まで気づかなかった弱点。

なんとなく放置していた単元。

分かったつもりになっていたところ。

そこが見えた。

だったら、

ここから点に変えるチャンスです。

落ち込んで終わるのは、もったいない。

ただし、全部の×を直そうとしなくていい

ここは大事です。

模試で×がついたところを全部やり直せばいい、

という話ではありません。

全部を完璧にしようとすると、

今度は勉強量が膨らみます。

だから私は、

基本問題なのに落としているところ。

志望校でよく出るところ。

もう少し練習すれば取れそうなところ。

こういうところから優先するのがいいと思っています。

ボーナスステージだからといって、

全部のアイテムを取りに行く必要はありません。

取れそうなところから取ればいい。

「悪かったね」で終わらせない

模試の結果が悪かった。

残念だった。

それはそれでいいです。

でも、そのあとに、

「で、今回どこが見つかった?」

と見る。

私は、この切り替えが大事だと思っています。

子どもにも、

「ここ苦手やったな」

ではなく、

「ここ、まだ点にできるで」

くらいの言い方でもいいと思います。

少し見え方が変わります。

×は、未来の得点候補です

入試本番までに必要なのは、

すべての弱点をゼロにすることではありません。

今の自分より、

少しずつ取れる問題を増やすこと。

そのためには、

模試で×がついたところが役に立ちます。

だから私は、

模試で悪いところが出たら、それは苦手克服のボーナスステージ

だと思っています。

本番で初めて見つかるより、

今見つかった方がいい。

今ここで見つかったなら、

まだ取り返せます。

×がついたところには、まだ未来の点数が眠っています。

「いやー、これからボーナスステージか!」と

ワクワクしながら取り組んでみるのも面白いかもよ。


この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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