模試の結果を見ると、
どうしても目につくのは、
できていないところ
です。
算数のこの単元が弱い。
理科のここを落としている。
国語の記述が取れていない。
社会のこの時代が怪しい。
すると親は、
「ここもできてない」
「またここ間違えてる」
となりがちです。
でも私は、模試の結果を見るとき、
少し違う見方をします。
ここ、まだ伸びしろが残ってるな。
と思います。
得意科目の10点より、苦手科目の20点の方が取りやすいことがある
例えば、
得意な科目で80点取れている子が、
80点を90点にしようとすると、
結構大変です。
すでに基本問題は取れている。
そこからさらに点を上げるには、
少し難しい問題まで正解しないといけません。
一方、
苦手な科目で40点くらいなら、
40点を60点にする方が、
案外やりやすいことがあります。
難問を解けるようにする必要はありません。
まずは、
基本問題を落とさない。
それだけで点が増えることがあります。
前者は10点アップ。
後者は20点アップ。
入試は、得意科目だけで勝負するわけではありません。
最後は合計点です。
たとえば、食わず嫌いだった食べ物。
ずっと、
「これ嫌い」
と思っていたのに、
ある日ちゃんと食べてみたら、
「え、こんなに美味しいの?」
となる。
そこからは、今までが嘘みたいにバクバク食べるようになる。
そんなこと、ありますよね。
勉強の苦手単元も、少し似ていると思うんです。
今は、
「算数の割合、嫌い」
「歴史、全然覚えられない」
「理科の計算は無理」
と思っていても、
あるところで、
「あ、こういうことか!」
と分かる瞬間があります。
すると、それまで避けていた単元に、
急に手が伸びることがある。
だから私は、
今できていない=これからもできない
とは考えません。
むしろ、
まだ“おいしさ”に気づいていないだけかもしれない。
そういう見方もできると思っています。
だったら、
「一番できる科目をもっと伸ばす」
だけでなく、
まだ点になっていない場所を探す
という見方もできます。
模試の×は、「ダメなところ」ではない
ここで一つ注意があります。
伸びしろを探そうとして、
子どもの弱点探し大会を始めないことです(笑)。
模試を見ながら、
「ここもできてない」
「これもダメ」
「なんでこんなの間違えるの」
となったら、
せっかくの伸びしろが、
ただの欠点一覧になってしまいます。
私は、
×が多いところを見るときほど、言葉を変えた方がいい
と思っています。
「苦手な単元はどこ?」
ではなく、
「伸びしろの単元はどこ?」
と考える。
それだけでも、
見え方がかなり変わります。
模試は「落ち込む材料」ではなく「点が眠っている地図」
模試はありがたいです。
どこが取れていて、
どこが取れていないかを、
かなり細かく見せてくれます。
得点率が低いところを見て、
「ああ、ダメやな」
と思う必要はありません。
むしろ、
「ここ、まだ点に変えられるやん」
です。
そう思って過去の模試を見返すと、
×の並び方まで少し違って見えてきます。
できていない場所が多い。
ということは、
まだ取れる点がたくさん残っている。
そう考えることもできます。
「弱点」より「伸びしろ」で見る
もちろん、
苦手なところを全部克服できるわけではありません。
時間も限られています。
だから、
何でもかんでも直そうとする必要はありません。
その中で、
- 基本問題なのに落としている
- 何度も出てくる単元
- 少し練習すれば取れそう
- 志望校でもよく出る
そんなところから拾っていけばいい。
私は、
模試の×を見るとき、
できていない証拠
ではなく、
これから点になる候補
として見ます。
子どもの苦手科目や苦手単元は、
まだ完成していない場所です。
言い換えれば、
そこには、まだ伸びしろが残っています。
模試を見て落ち込んだら、
一度こう考えてみてください。
「この子、まだ点を取れる場所がこんなに残ってるやん」
そう思うと、
少し希望が出てきませんか。
この記事を書いた人|ミスター・ツカム
中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。
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