塾から宿題が出る。

親としては、

「出されたんだから、全部やらせないと」

と思いますよね。

でも、私はそこに少し疑問があります。

中学受験の宿題は、本当に全部やる必要があるのでしょうか。

私は、

その子にとって今やる意味が薄い問題まで、無理に全部やらせる必要はない

と考えています。

私は個別指導塾で、宿題をかなり調整していました

私は以前、個別指導塾の講師をしていました。

そのとき、すべての生徒に同じような宿題を出していたわけではありません。

その子の理解度を見て、

「これは今やらせても難しすぎるな」

と思った問題は、宿題から外していました。

逆に、

「この子はまず基本を固めた方がいい」

と思えば、基本問題を多めにやらせました。

塾の担任から、

「この問題もやらせてください」

と言われることもありました。

でも私は、

「この子には今これをやらせても無駄になります。基本問題をたくさんやる方がいいです」

と伝えていました。

私は、その方がその子のためになると思っていたからです。

宿題の目的は「全部終わらせること」ではない

ここは、かなり大事だと思っています。

宿題の目的は、

出された問題を全部終わらせること

ではありません。

本来は、

子どもの力を伸ばすこと

ですよね。

ところが家庭では、いつの間にか、

「あと何ページ?」

「まだ終わってないの?」

「全部やった?」

と、

宿題を完了すること自体が目的

になりやすい。

でも、その中に今の子には難しすぎる問題が大量に入っていたらどうでしょう。

1問に20分かかる。

解けない。

親子でイライラする。

寝る時間が遅くなる。

そして翌日また塾へ行く。

私は、それで本当に学力が伸びているのかを一度考えた方がいいと思います。

難しい問題をやることが、いつも正しいとは限らない

もちろん、難しい問題に挑戦することには意味があります。

でも、

今の理解度を大きく超えている問題を、毎日宿題として大量にやる

のは別の話です。

基本がまだあやしい子なら、

難問を1問にらみ続けるより、

基本問題を5問、10問と繰り返した方がいいこともあります。

私は講師時代、そういう判断を普通にしていました。

だから今でも、

宿題は「全部やるかどうか」ではなく、「この子に今必要かどうか」で考える

のがいいと思っています。

でも、親が全部判断するのも難しい

ここで問題が出ます。

「じゃあ親が、必要な問題と不要な問題を選べばいい」

と言われても、これも簡単ではありません。

中学受験の問題は特殊です。

親が解けても、

この問題が今の子に必要なのか

までは判断できないことがあります。

だから私は、

家庭だけで完璧に選別しようとしなくていい

と思っています。

むしろ大事なのは、

「この宿題量は、この子に本当に合っているのか」

と疑問を持つことです。

「出されたから全部やる」を一度やめて考える

塾から出された宿題だから、全部やる。

もちろん、それでうまく回っている家庭はそのままでいいです。

でも、

宿題で毎日遅くなる。

親子喧嘩になる。

難しい問題で止まり続ける。

塾へ行くことまで嫌になってくる。

そこまで来ているなら、

私は、

「全部やる」という前提を一度外した方がいい

と思います。

その子に今必要な問題は何か。

基本を増やすべきなのか。

難問を減らすべきなのか。

宿題そのものを少なくするべきなのか。

そこを考える。

私なら、宿題より「次の授業に元気に行けること」を優先します

これは私の考えです。

宿題を全部終わらせることで、

睡眠不足になり、

勉強が嫌になり、

次の授業にも疲れた状態で行く。

それなら私は、

宿題を少し減らしてでも、次の授業に集中できる状態を残す方がいい

と考えます。

受験生活は1日では終わりません。

何か月も続きます。

だから、

今日の宿題を全部終わらせることより、明日も学べる状態を残すこと。

私はそちらを大事にしたいです。

正解は家庭ごとに違います

宿題を全部やるのが合う子もいます。

ある程度減らした方がいい子もいます。

基本問題中心の方が伸びる子もいます。

だから、私は

「宿題は全部やるべきです」

とも、

「宿題は減らすべきです」

とも言い切りません。

ただ、

塾から出された宿題=その子にとって最適な宿題

とは限らない。

私は個別指導の現場で、ずっとそう考えてきました。

もし今、

「宿題が終わらない」

「難しい問題ばかりで止まっている」

という状態なら、

まず一度、

全部終わらせることではなく、その子を伸ばすことが目的だった

と戻って考えてみてもいいと思います。

次の記事では、

「でも、集団塾ではこういう宿題調整をお願いしにくい。だったら個別指導塾への転塾も選択肢では?」

という話を書きます。

 

 


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この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導20年以上。個別指導塾講師を経て、子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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