「宿題やった?」

と聞く。

「今やろうと思ってたのに!」

と怒る。

じゃあ今日は何も言わずにいよう。

そう思って我慢していると、本当にやらない。

ゲームをしている。

YouTubeを見ている。

漫画を読んでいる。

……いや、やらへんのかい。

結局、

「宿題やったの?」

また聞く。

そしてまた不機嫌になる。

中学受験の家庭では、なかなかの定番風景だと思います。

結論。言い方を変えるだけでは、たぶん解決しません

よく、

「宿題やった?」ではなく、

「宿題、順調?」

と聞きましょう。

とか、

「いつやるの?」ではなく、

「何時から始める?」

と聞きましょう。

と言われます。

もちろん、それでうまくいく家庭もあるでしょう。

でも、

「宿題、順調?」

「別に」

「何時から始める?」

「あとで」

となったら、

結局同じやん。

ということもあります(笑)。

だったら私は、

言い方を変える前に、そもそも親が毎回口で言わなければならない状態を少し変えられないか

と考えます。

子どもの顔を見て注意するのは、親も疲れる

「宿題やった?」

「まだ?」

「何ページ残ってるの?」

「明日の準備した?」

これを一日に何度も言う。

言う側もかなり疲れます。

しかも、子どもの反応が悪ければ、

またイライラする。

また言いたくなる。

また険悪になる。

たった一言の確認でも、そこから家庭の空気が悪くなることがあります。

だったら、

親が直接言わない方法も、一度試してみてもいいんじゃないか。

と思うのです。

本屋さんのPOPみたいなものを作ってみる

例えば、小さなカードを1枚作ります。

本屋さんで新刊の横に立っているPOPみたいなものです。

そこに、

宿題できたかな?

と書く。

かわいい字でもいい。

ちょっとしたイラストを入れてもいい。

そして、子どもの勉強部屋に飲み物を持っていったとき、

机の端にそっと置いて帰る。

何も言わない。

「宿題やりや」

も言わない。

「早くして」

も言わない。

紙に言ってもらう。

それだけです。

それだけで宿題をするようになる?

……分かりません(笑)。

もちろん、

POPを1枚置いた瞬間、

「そうだ!宿題しよう!」

と子どもの目が輝く。

そんなことは、あまり期待しない方がいいと思います。

そんな簡単な方法があるなら、世の中の親御さんはもう全員POPを作っています。

今回の目的は、

子どもを一発で変えることではありません。

親が何度も口で注意する回数を、少し減らせないか。

直接言われるより、子どもの受け取り方が少し変わらないか。

そこを試してみる。

それくらいでいいと思います。

POPの言葉は、家庭に合わせればいい

例えば、

宿題できたかな?

でもいい。

今日の宿題、どう?

でもいい。

忘れてないかな?

でもいい。

少し笑える言葉でもいいかもしれません。

ただし、

早く宿題しなさい!

と大きく書いたら、それはもう紙になっただけの小言です(笑)。

せっかくなら、

親が直接言うより少し柔らかく届く言葉にしておきたい。

大事なのは、POPそのものではありません

ここで大事なのは、

かわいいカードを作ること

ではありません。

親が毎回、

「宿題やった?」

と確認していた役割の一部を、

環境に任せてみる

ことです。

いつもなら親の口から出ていた言葉を、

今日は机の上のカードに任せる。

これだけでも、

親が一度言わずに済むかもしれません。

親子のやり取りが一回減るかもしれません。

その程度です。

でも、その「一回減る」が意外に大事な家庭もあると思います。

まず3日だけ実験してみる

私は、

「今日から毎日POPを使いましょう」

とは言いません。

まず3日くらいでいいと思います。

紙を1枚作って、

机に置いてみる。

そして見るのは、

子どもが宿題をやったかどうかだけではありません。

親が「宿題やった?」と言う回数が減ったか。

ここも見てみる。

子どもの反発が減ったか。

親のイライラが少し減ったか。

家庭の空気がどうだったか。

そんなところも見てみる。

効果がなければ、やめればいい

3日やってみた。

全然効果なし。

カードは完全に無視。

だったら、

はい、終了(笑)。

また別の方法を考えればいい。

大事なのは、

「正しい方法を一発で見つけなければ」

と思わないことです。

子どもによって違います。

家庭によっても違います。

だったら、

小さく試して、ダメなら変える。

そのくらいでいいと思います。

今日ひとつだけやるなら

「宿題やった?」

と今日も言いそうになったら、

一度だけ、

紙に言ってもらう

のを試してみてください。

本屋さんのPOPくらいの小さなカードに、

宿題できたかな?

と書く。

机の端に置く。

そして、何も言わずに帰る。

これで全部解決するとは思いません。

たぶん、しません(笑)。

でも、

毎日同じことで親子げんかになっているなら、

いつもと違うことを一度試してみる。

それだけでも意味はあります。

中学受験では、

正解を探し続けるより、

「うちではどうなるか」を小さく実験してみる。

そんなやり方があってもいいと思います。

 

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