「受験する」
と言っている。
塾にも行っている。
でも、家ではなかなか勉強しない。
宿題は残っている。
模試の成績も気になる。
ゲームをしている姿を見るとイライラする。
「勉強したの?」
「宿題終わった?」
「明日の準備した?」
毎日そんなことばかり言っている。
そして、ある日ふと思う。
もう私の方が中学受験やめたい。
ありますよね。
最近の中学受験についての記事でも、学習管理、成績への不安、仕事や家事との両立などによって、親の方が疲れ切ってしまうことが指摘されています。
では、中学受験をやめましょう……とは言えません(笑)
残念ながら今回も、
「こうすれば明日からスッキリ!」
という方法はありません。
あったら私も知りたいです(笑)。
子どもは受験する気なのに、
「お母さんが疲れたから今日で中学受験終了!」
というわけにもいきません。
だからといって、
「あと少しです。お母さんも頑張りましょう!」
と言われても、
いや、その頑張るのがもうしんどいねん。
という話です。
そこで、少し違うことを考えてみます。
本当に「中学受験」をやめたいのでしょうか
「もう中学受験やめたい」
という気持ちは、とても大きな塊です。
でも、その中身を少し分けてみます。
本当にやめたいのは、
中学受験そのもの?
毎日の宿題チェック?
「勉強しなさい」と言うこと?
ゲーム時間を監視すること?
模試の偏差値を見ること?
塾のスケジュールに振り回されること?
夫に「もう少し協力してよ」と思い続けること?
もしかすると、
全部をやめたいわけではないかもしれません。
中学受験の中にある「何か一つ」に、ものすごく感情を持っていかれている可能性があります。
一番、感情を揺さぶられるものは何ですか?
ここで一度、
「私は何をしているとき、一番しんどい?」
と考えてみます。
時間が一番かかっているもの、ではありません。
一番、感情を持っていかれるもの。
例えば、宿題チェックは10分しかかからない。
でも、
「まだ終わってないの!」
となって、そのあと2時間ずっと腹が立っている。
だったら、その10分は結構大きい。
反対に、お弁当作りには30分かかるけれど、それほど苦ではない。
だったら、今やめる候補はお弁当作りではありません。
まず、
自分の感情を一番つっついてくるもの
を探してみます。
それを一つだけ、やめてみる
例えば、
子どもが宿題を全部やったか毎晩チェックすることが、一番しんどい。
だったら、
今日はチェックしない。
いきなり一生やめる必要はありません。
そんな勇気、なかなか出ません(笑)。
まず一度だけ。
そして見てみます。
何が起こるでしょう。
子どもの成績が突然急降下するでしょうか。
翌日から受験生活が崩壊するでしょうか。
案外、何も起こらないかもしれません。
だったら、その仕事は親が毎日背負わなくてもよかったのかもしれません。
それでもしんどかったら、次を一つやめてみる
一つやめてみた。
でも、
やっぱり中学受験しんどいわ。
だったら、次です。
今度は、
「塾から帰ってきた直後に、今日どうだった?と聞く」
のをやめてみる。
それでもしんどい。
では次。
ゲーム時間を細かく監視するのを一度やめてみる。
こうやって、一つずつ試してみます。
これは「親の仕事を全部放棄しましょう」という話ではありません。
むしろ、
自分は中学受験の何に一番消耗しているのかを探す実験
です。
「全部嫌!」から、一つの名前を見つける
例えば、いろいろやめてみたけれど、
模試の結果を見るたびにものすごく落ち込む。
ここだけは、どうしても感情が揺れる。
だったら、
「私は子どもが勉強しないことに腹を立てている」
と思っていたけれど、本当は、
「このままでは志望校に落ちるんじゃないか」と怖かった
のかもしれません。
ここまで分かれば、
「中学受験が全部しんどい」
という巨大な問題から、
「私は不合格が怖い」
という、もう少し具体的な問題になります。
解決したわけではありません。
でも、正体が少し見えてきます。
感情に名前をつけるだけでも意味はある
心理学には「affect labeling(感情のラベリング)」と呼ばれる研究があります。
簡単に言えば、
「私は今、不安なんだ」
「腹が立っている」
「怖いんだ」
と、自分の感情を言葉にすることです。
研究では、感情を言葉にすることによって、ネガティブな刺激に対する反応や主観的な苦痛が弱まる可能性が示されています。
もちろん、
「私は不安!」と言えば中学受験の悩みが消える
なんて話ではありません(笑)。
そんなに簡単なら苦労しません。
ただ、
「なんかもう全部イヤ!」
より、
「私は模試の結果を見るのが怖いんだ」
まで分かると、少し扱いやすくなります。
今日ひとつだけやるなら
中学受験をやめるかどうか。
そんな大きな決断は、今日はしなくていいと思います。
その前に、
今、中学受験の中で私の感情を一番揺さぶっているものは何だろう?
と考えてみる。
そして、それに関係する自分の行動を一つだけやめてみる。
それでもしんどかったら、次を一つ。
また次を一つ。
そうやっているうちに、
「私、中学受験そのものが嫌だったんじゃなくて、これが嫌だったんだ」
と分かるかもしれません。
分からないかもしれません(笑)。
でも、
「全部しんどい」より、「これがしんどい」の方が対処しやすい。
中学受験をやめるかどうかを決めるのは、それからでも遅くないと思います。
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