「うちの子は発達障害かもしれない。中学受験をさせても大丈夫なのだろうか」

そう考える親御さんは、受験の合否だけを心配しているのではないと思います。

勉強に集中できない。宿題が終わらない。何度言っても始められない。
この先、中学、高校と進んだとき、この子はどうやって学んでいけばいいのだろう。

本当に気になっているのは、受験のことより、この子の将来の学び方ではないでしょうか。

受験するかを決める前に、学び方を試してみる

受験するかどうかを、今すぐ決めなくてもいいと思います。

その前に、お子さんがどんな学び方なら取り組みやすいのか、短い期間、短い時間で試してみてはどうでしょう。

たとえば、長時間机に向かうことを目標にするのではなく、短時間で一つの課題に取り組む。終わったら、正解したかだけでなく、取り組む様子を見てみます。

  • どんな内容なら始めやすかったか
  • 何分くらいなら集中できたか
  • 説明を聞く、図を見る、問題を解くなど、どの方法が合いそうか
  • つまずいたとき、どうすればもう一度取り組めたか
  • 勉強のあと、親子にどれくらい負担が残ったか

これは、受験に向いているかを判定するテストではありません。この子がこれから学んでいくための手がかりを見つける試みです。

文部科学省も、子どもによって学習上の困難さは異なり、一人ひとりの状況に応じて指導方法を工夫する必要があるとしています。www.mext.go.jp

「短時間で超集中」を一つの方法として試す

私が中学受験の指導で大切にしてきたのは、長時間の勉強を当然と考えるのではなく、短時間で集中して取り組むことです。

ただし、これがすべてのお子さんに合うと決めつけるつもりはありません。まず短く試し、どんな反応があるかを見てみる。その結果をもとに、時間や教材、取り組み方を変えていけばいいのです。

受験勉強は、将来の学び方を考えるための一つの機会にもなります。取り組みやすい方法や、苦手な場面が見えてくれば、受験を続けるかどうかを考えるときにも、判断材料になります。

私がお伝えできること

私は中学受験の指導に20年以上携わり、個別指導塾で多くの子どものノートを見てきました。一方で、発達障害のある子どもを専門に指導してきたわけではありません。診断や治療について判断することもできません。

発達や生活面の心配が続く場合は、医療機関や学校、相談機関にも相談してください。

私がお伝えできるのは、受験勉強の中で、どこにつまずいているのかを見て、学び方を考えることです。診断名から方法を決めるのではなく、目の前のお子さんの様子を確かめながら、一緒に考えていきたいと思っています。

受験の判断より先に、学び方を知る

「この子に中学受験をさせても大丈夫だろうか」と悩んだら、まずは、これから先の学び方を考えるところから始めてみませんか。

短い時間で一つの勉強を試す。どんなときに取り組みやすいか、何が負担になるかを見てみる。そこから、学習方法を調整し、受験するかどうかも考えていく。

受験をするかしないかを急いで決めるより、**この子が自分に合った学び方を身につけていくために、何を試せるか。**そこを親子で探すことが、これからの学びにつながると思います。

次に読みたい記事

勉強に集中できないとき、長い時間机に向かわせる以外にどんな方法があるでしょうか。次の記事では、「短時間で超集中」という考え方から、勉強の取り組み方を考えます。

→ 発達障害の子が勉強に集中できないとき、どうしたらいい?(記事公開後にリンク)


この記事を書いた人|ミスター・ツカム
中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。
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