塾から帰ってきて、夕食を食べて、お風呂に入る。

そこから宿題を始めたら、もう21時。

まだ算数も国語も残っている。

「早くしなさい」

「まだ終わってないの?」

と言っているうちに、22時、23時。

こんな毎日になっていませんか。

そして親としては、

宿題を残したまま塾へ行かせてもいいのだろうか。

全部やらせないと成績が下がるのではないか。

と心配になります。

結論

宿題を全部やるために睡眠時間を削っているなら、まず宿題の量を見直します。

私は「全部やること」を最優先にはしません。

小学生なら、睡眠も受験勉強の一部だからです。

ただし、

宿題を適当に減らせばいい

という意味でもありません。

まず確認したいのは、

なぜ宿題が終わらないのか

です。

「宿題が多い」と決めつける前に、4つに分けて考える

同じ「宿題が終わらない」でも原因は違います。

1.本当に量が多すぎる

帰宅時間と就寝時間を考えると、どう計算しても終わらない。

これは単純に量の問題です。

2.一問に時間をかけすぎている

分からない問題を20分、30分と考え続けている。

この場合は宿題量ではなく、切り上げるルールの問題です。

3.取りかかるまでが長い

帰宅してから休憩が長くなったり、机に向かってもなかなか始まらなかったりする。

この場合は「宿題を減らす」だけでは解決しないことがあります。

4.今の子どもには難しすぎる

宿題のレベルと現在の理解度が合っていない。

この場合、時間を増やしても終わりません。

むしろ勉強嫌いを強めてしまうことがあります。

私なら、まず3日だけ時間を測ります

細かな学習計画を作る前に、

宿題のどこに何分かかっているのか

だけ見ます。

算数45分。
国語30分。
理科20分。

という教科別だけでは足りません。

算数なら、

計算10分
基本問題15分
応用問題45分

のように分けます。

すると、

「宿題が多すぎる」

と思っていたけれど、

実は応用問題3問だけで45分使っていた、

ということがあります。

ここが分かれば対策は変わります。

終わらない問題には「時間制限」を作る

たとえば、

10分考えて進まなければ印を付けて次へ行く。

これだけでもかなり変わります。

中学受験では、分からない一問にどこまでも時間を使うことが勉強ではありません。

分からなかった問題を把握して、

授業で聞く。
解説を読む。
後から解き直す。

これも立派な学習です。

それでも終わらないなら、塾に相談する

ここで初めて、

宿題を全部やる必要がありますか?

と塾に聞きます。

ポイントは、

「宿題が多くて困っています」

だけではなく、

「22時半には勉強を終えることにしたいので、優先する問題を教えてください」

と具体的に聞くことです。

すると先生も、

ここは必ず。
ここは余裕があれば。
この問題は今は飛ばしていい。

と判断しやすくなります。

睡眠を「余った時間」にしない

受験勉強では、

宿題を全部終わらせて、残った時間に寝る

という生活になりがちです。

私は順番を逆にした方がいいと思います。

寝る時間を先に決める。

そこから逆算して、

今日できる勉強量を考える。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間の睡眠時間を一つの参考として確保することが推奨されています。

もちろん必要な睡眠時間には個人差があります。

それでも、

毎晩宿題のために睡眠を削る

ことを通常運転にしてしまうのは避けたいところです。

「全部終わらせた」という達成感にも注意する

宿題を全部終わらせると、親も子も安心します。

でも、

全部終わらせた

全部身についた

ではありません。

疲れ切った状態で大量の問題をこなすより、

重要な問題を理解して、十分寝て、翌日もう一度取り組む方がよいこともあります。

量を減らすことは、必ずしも勉強をサボることではありません。

何をやるかを選ぶことも、中学受験の勉強です。

今日ひとつだけ変えるなら

今夜、宿題を全部終わらせようとする前に、

「今日は何時に勉強を終える?」

を子どもと決めてみてください。

その時間になっても宿題が大量に残る日が何日も続くなら、

問題は子どもの「やる気」ではなく、

宿題量、難度、時間の使い方のどこかにあります。

まずそこを見直す。

私は、その順番で考えます。

 


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この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導20年以上。個別指導塾講師を経て、子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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