中学受験 「集中力はいらない」のかも?!~発達障害から考えてみた~

いきなりこんなタイトルを見せつけられて、
「そんなバカな事はない」と多くの方が思われたと思います。

 

先日、発達障害グレーゾーンの親子と面会することになり、
発達障害やグレーゾーンに関して本を読み、私なりに研究をし始めました。

そこで素直な疑問が湧いたわけです。

集中力が続かないと言うが、

本当に集中力が受験勉強において必要なのだろうか?

と言うことです。

 

その親子との面会については、以下のブログに詳細を書いています。

この記事では、集中力がどれほど受験勉強に必要かを考えていきます。

集中力を1時間も続けることは必要なのか?

発達障害の方や、グレーゾーンの方、
その他普通のお子さんでもあることですが、

「家の子は集中力が続かないんです」
「すぐに気が散って学習に集中できません」

こういう質問や相談をよく受けます。

おそらく親御さんは、じっと机の前にいない我が子に苛立っているのでしょう。

5分や10分ですぐ学習に飽きて、違うことをしてしまうのでしょう。

 

しかし、
人間の集中力と言うのは果たして1時間持つのでしょうか?

人間の生理的に不可能なことを、子供たちに強要してはいないでしょうか?

私の体験では、大人になった今でも、
30分間、1つのことを集中して考えたり行うのは無理です。

 

仕事ですから、デスクから1時間離れないことはしょっちゅうあります。
しかし、そんなに集中して仕事をしているわけでは決してありません。

読者のあなたもきっとそうですよね?

そもそも集中力なんて10分ぐらいが限度では?

そもそも集中力なんて10分間もあれば良い方じゃないの?

この考えに自信を持ったというか、
まぁ間違いないだろうなと思った理由があります。

森博嗣さんが書かれている集中力はいらないと言う本を読みました。

 

この本の中で、森さんはこう言われています。
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僕は集中して執筆できるのは大体10分間位ですね。
10分間で1000文字ほど打てますが、そこでもう疲れるし、
飽きてしまうので、ひとまず別のことをします。

大抵、工作をしに行くとか、庭に出るとか、犬と遊ぶとかです。
それで、その別のことをしている間は、
今まで書いていた文章の内容をすっかり忘れていて、考えもしません。

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逆に、10分集中して他のことをやる。
他のことをやっている間は、全く今までのことを忘れてしまう。

だからこそ、
仕事がはかどり大量の著作を生み出すことができているのではないでしょうか?

なぜ、授業は40分や50分なのか?

そもそも、
「10分しか集中できない」と言う悩みはどこから出ているのでしょう?

それは、
学校や塾の授業の長さが40分や50分だからなのではないでしょうか?

 

40分間50分間じっとしていられない子のことを、
集中力がないと言っているだけなのではないでしょうか?

 

ではなぜ、
授業の長さの単位が40分や50分なのか考えた事はありますか?

 

そうです。

これは完全に教える側の都合になっているからです。
学ぶ側の事は考えていないと言えるでしょうね。

 

当然、
10分ごとに科目や教える範囲を変えていては、
教える側も準備が大変だし、てんやわんやの大騒ぎになります。笑

まぁだから普通、
30分や40分を1つの単位として授業を行うのは普通とも言えます。

 

でもこれが常識化してしまっているわけです。

こちらが10分で違うことを教えてほしいと思っても、
そういうシステムでは無いわけです。

 

少し話はそれますが、
YouTube動画がこれだけ人気なのは、
短時間で自分の知りたいことが学べるからです。

エンターテイメントに至っては、
Tik Tokやショート動画のように数十秒でウケるものが再生回数を増やしてますね。

このように、
短い時間で成果を得たい何かを経験したいというのが現代人なわけです。

ならば、10分サイクルで学習するのが効率的なのでは?

それならば、逆転の発想です。

5分、10分、15分で学ぶ方法を考えましょう。
学校や塾に期待していてはこれは無理ですね。

 

敏感な人は感じているかも分かりません。
今世界中が新しいシステムに変わっていこうとしています。

顕著なところでは、AIの登場で、
5年後10年後なくなる仕事が多くなってきていますね。

 

いわば、
これまでの常識を引きずっていくと生きていけない時代になってきています。

そういう意味でも、
学習時間の短縮か、省略かを考えていくのが良い時期かもしれません。

 

たとえば極端な話ですが、
10分× 4科目。

国語10分、算数10分、社会10分、理科10分。
1日の学習時間40分。(×2クールとか)

これが、
近い将来、最も効果的な学習方法になるかも分かりません。

 

そんなバカな。そんな事は絶対ありえない。
合格をするためにやるべき事はどれだけあるのかわかっていない。

そんな声が聞こえてきそうです。いいえ、それが常識かも分かりません。

しかし、
10分しか集中できない人に、
30分、集中させる能力をつけさせるのか?
そんなことができるのか?

 

そうではなくって、

10分間集中できる子に、
10分間思いっきり集中させて成果を上げる方法を考えるのか?

 

どちらが現実味があるのでしょうか?

 

経営の神様、パナソニック創業者・松下幸之助さんの話にこんなのがあります。

10%のコストダウンを考えるのは無理だが、
「値段を半額にしろ」と無理な要求を突きつけられると、
社員は真剣に考え、それが可能になるから面白い。

ミスター・ツカムも、
これから真剣にアイディアを出して10分間勉強法を考えていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。