前の記事で、

AIの過去問分析って、人間が出題傾向表を見て「ここ出てるな」「そろそろ出そうやな」と考えるのと、そんなに変わらないのでは?

という話を書きました。

AIは、過去問を何年分も読んで、

  • よく出る単元
  • 最近出ていない単元
  • 出題形式
  • 問題のパターン

などを、かなり速く整理してくれます。

これは便利です。

でも、そこでふと思ったんです。

受験生側がAIで予想するなら、学校側だってAIを使うようになるよね?

と。

「今年はここが出そう」をAIが予想する

たとえば、

過去5年分の算数をAIに読ませる。

するとAIは、

「割合が頻出です」

「速さはここ2年出ていません」

「図形は毎年出ています」

みたいに整理してくれる。

そこから、

「今年は速さが出る可能性があります」

みたいな予想まで出してくれる。

受験生側からしたら、

これはかなり便利です。

でも、学校側から見たらどうでしょう。

学校側も「AIにどう読まれるか」を考えられる

これからAIで過去問分析する家庭が増えたら、

学校側も、

「うちの過去問をAIに読ませたら、どう予想されるだろう?」

くらいは当然考えるようになると思います。

そして、

「今年はこの単元が来ると予想されそうやな」

となったら、

そこを少し外す。

あるいは、

いつもの単元でも、

出し方を変える。

問題文の素材を変える。

複数単元を組み合わせる。

そういうことも、十分あり得ると思います。

もちろん、

実際に学校がAIで受験生の予想を裏読みしている

と言っているわけではありません。

これは、これからAI活用が当たり前になったら、そういうことも起きるんじゃないか、という私の想像です。

AI同士の読み合いになったらどうなる?

受験生側。

「AIによると、今年は割合が出そうです」

学校側。

「じゃあ、今年は割合を外そうか」

受験生側。

「最近出ていない単元が狙われそうです」

学校側。

「じゃあ、あえて頻出単元を少し変形して出そうか」

こうなってくると、

もう、

AI対AIの読み合い

みたいになってきます(笑)。

でも、ここで一つ思うんです。

そこまで予想合戦をする必要あるんかな、と。

結局、予想に頼りすぎない方が強い

過去問分析は大事です。

学校ごとの傾向を知るのも大事。

AIで効率よく整理するのも、私は賛成です。

でも、

「今年はこれが出る」

という予想に勉強を寄せすぎると、

外れたときに弱い。

もし学校側が、

予想されにくい出し方をするようになったら、

なおさらです。

だから私は、

AIで傾向は見る。

でも、

予想は参考程度。

最後は、

どんな出し方をされても対応できる基本

を作っておく。

そこが一番強いと思っています。

AI時代ほど、「当てにいかない勉強」が大事になるかもしれない

少し皮肉ですが、

AIによる出題予想が進めば進むほど、

予想に頼らない勉強

の価値が上がるのかもしれません。

過去問から、

この学校は何をよく聞くのか。

どういう考え方を求めるのか。

どんな形式が多いのか。

そこはAIに整理してもらう。

でも、

「今年はこれ」

には賭けすぎない。

私は、そのくらいでいいと思っています。

AIがどれだけ賢くなっても、

入試本番で出る問題を、完全に当てることはできません。

だからこそ、

予想を当てにいくより、何が出ても考えられる力を作る。

結局そこに戻ってくる気がします。


この記事を書いた人|ミスター・ツカム

中学受験指導歴20年以上。個別指導塾で、延べ3,000人以上の子どものノートを見てきました。子どもの「やる気」や根性だけに頼らない学習の仕組みを考えています。

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